日本一の石垣があるランドマークタワー『伊賀上野城』を巡る
こんにちは!神社入門ガイドのyosikiです🌏
古くは京都や伊勢を結ぶ交通の要衝として栄えた
三重県の北西部に位置する伊賀(いが)市。
甲賀流と並ぶ忍術流派である伊賀忍者や"松尾芭蕉"生誕の地として有名ですが
築城の名手"藤堂高虎"が改修したお城も非常に人気の観光スポットです。
そこで今回は、日本一の石垣があるランドマークタワー『伊賀上野城』と周辺の観光情報をわかりやすく解説!
伊賀の魅力的な観光スポットやパワースポットを知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
日本一の石垣があるランドマークタワー
伊賀のランドマークタワーとして、多くの市民から愛されている『伊賀上野城』
大阪城と並び、日本一の石垣が有名な平山城(平地の中にある丘陵に築城された城)ですが
かつては、平楽寺という伽藍(がらん)があったことで知られています。
織田信長の伊賀侵略で、伽藍が焼失した後
豊臣秀吉の家臣"筒井定次(つついさだつぐ)"によって建てられたのが現在のお城。
江戸時代には、定次に代わり伊賀・伊勢の領主となった
築城の名手"藤堂高虎(とうどうたかとら)"の手で、改修が加えられています。
城内には藤堂氏ゆかりの展示品が多く
伊賀上野城=高虎の城というイメージが非常に強く残りました。
定次と高虎は本来、豊臣恩顧の大名でしたが
江戸幕府ないしは徳川家康からの信頼度には大きな差が生まれていたのかもしれません。
実際、定次の建てた伊賀上野城は大阪城を守る役割を担っていましたが
高虎の改修した伊賀上野城は、大阪城と対峙するための城だったそうです。
伊賀上野城の見どころの一つといえる高さ30mの石垣も、高虎によって造られ
西方の大阪(豊臣軍)に備える機能を果たしていました。
当時の天守閣は、工事半ばにして暴風雨の影響で倒壊。
現在の伊賀上野城も1935年に再建されたものですが
築城の名手である高虎が、綿密に設計した城下町の雰囲気を味わうことができるでしょう。
ちなみに石垣には、手すりが全く付いていないため、お子様連れや高所恐怖症の方は要注意ですね!
上野公園の見どころ
伊賀上野城がある上野公園には、他にも多くの見どころが存在します。
例えば、帽子を被ったようなユニークな形が特徴的な『俳聖殿(はいせいでん)』は
松尾芭蕉生誕300年を記念して1942年に建築されたもの。
建築美術でも傑作と言われる俳聖殿の
●丸い屋根は旅笠
●木額は顔
●八角形のひさしは衣装
●廻廊の柱は杖と足
で、芭蕉の旅姿を表現しています。
屋内には、等身大の芭蕉坐像が安置されており
毎年、命日の10月12日だけ拝見することができるみたいです。
また、有料(300円)ではございますが
園内には『芭蕉翁記念館』なるものも存在。
芭蕉直筆の書なども展示されているので
松尾芭蕉や俳句好きの方は、楽しめる施設なのではないでしょうか?
伊賀といえば忍者も有名ですが、上野公園内には『伊賀流忍者博物館』も併設されています。
伊賀流忍者博物館では
●忍者アトラクションショー
●手裏剣打ち体験
●忍者に関係する資料の展示
を楽しめました。
また、忍者が案内人となって忍者屋敷の仕掛けを紹介してくれます。
決して大きな施設ではありませんが、ユニークな演出も多く
忍者好きは、きっと満足できるのではないでしょうか?
伊賀流忍者博物館は、大人800円・小人500円で来館できますから
お時間があれば、お城と一緒に立ち寄ってみて下さいね。
伊賀牛を堪能できる居食屋さん
伊賀上野城をたくさん探索して、お腹が空いたら「伊賀鉄道上野市駅前」でのランチがオススメ!
商店街や複合施設があり、上野公園周辺では特にお店が多く立ち並んでいるスポットです。
そんなランチスポットの中で、筆者が伺ったのは
複合施設「ハイトピア伊賀」の二階にお店を構えられている『五右衛門(ごえもん)』さん。
伊賀地方の特産品である黒毛和種
伊賀牛を使った料理が堪能できる居食屋さんです。
私が注文したのは「ホルモン定食」
柔らかいホルモンとこだわりの自家製タレは相性バツグン!
伊賀米のコシヒカリは、噛めば噛むほど甘みが増してくるので
箸がすすむこと請け合いです(笑)
他のセットメニューも豊富で、価格も非常に良心的でした。
ハンバーグもオススメということなので、次回来店した際は食べてみたいと思います。
ハイトピア伊賀周辺のレトロな商店街にも、魅力的なお店がたくさんあったので
伊賀観光の際は、ブラっと散策してみても良いかもしれませんね。
松尾芭蕉が愛した神社
ハイトピア伊賀を東へ5分ほど歩いた「天神横丁」付近に鎮座する『菅原神社(上野天神宮)』
藤堂高虎による城下町建設の際に当地に奉納され
旧上野町6千戸の産土神を祀る神社です。
主祭神は
●菅原道真(すがわらのみちざね)公
幼少期より学問に優れ、第59代宇多天皇の信頼を得て
右大臣まで上り詰めたことから文学の祖神として崇敬されていますよね。
しかし、一方で道真の霊魂は北野の火雷神と習合。
人々を落雷の恐怖に陥れた祟り神としての一面も持ち合わせました。
その際、道真は"天満大自在天神"という神銘で祀られており
全国各地に広がる天神信仰の由来となっています。
また、松尾芭蕉が江戸に経つ前に出版した処女句集「貝おほひ」を奉納されたことも有名で
文学の神社として、さらに崇敬を集めています。
「貝おほひ」は、芭蕉が生前に署名入りで出版した唯一の書物でもありますから
芭蕉ファンや文学好きにはたまらないパワースポットですよね。
当社鳥居をくぐった右手には「貝おほひ」の句碑(くひ)が建てられているので
ぜひチェックしてみて下さい。
伊賀一之宮のパワースポット
伊賀一之宮IC近くにある『敢國(あえくに)神社』
その名の通り、伊賀一之宮に数えられており
古くは飛鳥時代に創建されたと伝わる古社です。
「あえ」は「あべ」の原音を指しており
全国の"あべ姓"の総祖神でもあります。
また、藤堂高虎が城主となった際は
鬼門の守護神として崇敬したそうですよ。
主祭神は
●大彦命(おおひこのみこと)
第8代"孝元天皇"の第一皇子で
第10代"崇神天皇"時代の国家平定に大きく貢献した「四道(しどう)将軍」の一人。
大和朝廷の日本列島支配を正当化する目的があったと思われます。
ちなみに日本昔話の桃太郎のモデルとなった
吉備津彦(きびつひこ)も四道将軍とメンバーとして有名ですね。
また、大彦命の相殿(あいでん)には
オオクニヌシと共に国造りを行った神様で
一説では一寸法師のモデルとも言われていますね。
様々な技術を日本へもたらした外来民族"秦(はた)氏"も信仰したと伝わる
医療・酒造りの祝神です。
●金山比咩命(カナヤマビメ)
当社の南にある神奈備「南宮山(なんぐうざん)」に祀られていた神様で
金山の名前通り、鉱山や金属業など
近代産業の守護神として、現在でも崇敬されています。
以上のように多くのご利益が得られるパワースポットですから
伊賀観光の際は、合わせて参拝してみてはいかがでしょうか?
余談ではございますが、人気アニメ「バジリスク」にも
実は名前が登場している神社です。
まさに隠れた聖地といった感じで
バジリスクファンの方にもオススメのスポットかもしれませんね(笑)
【滋賀観光】日本神話の英雄ヤマトタケルの聖地『建部大社』を徹底ガイド
神社入門ガイドのyoshikiです🌏
日本神話の英雄"日本武尊(ヤマトタケル)"の聖地『建部(たてべ)大社』の魅力を
徹底ガイドいたします。
●滋賀県の観光スポットが知りたい!
●ヤマトタケルを祀る神社を巡りたい!
という方は、ぜひ最後までご覧ください。
日本神話の英雄を祀る古社
建部大社の創建は、ヤマトタケル死後の西暦116年(弥生時代後期)
ヤマトタケルの妃(きさき)である"布多遅比売(フタジヒメ)"によって
住居の建部郷へヤマトタケルの神霊を祀ったとされる全国屈指の古社です。
建部郷は、現在でいう東近江市の神山"箕作(みつくり)山"を指していると考えられていますね。
その後、飛鳥時代に近江の守護神として当地へ遷座(せんざ)されました。
ヤマトタケルの死を偲(しの)んで付けられた名代(なしろ)と言われています。
主祭神を祀る本殿が左手奥、右手奥は権殿(ごんでん)となっており
二つの社殿が並列しているのが、建部大社の特徴です。
本殿(左手奥)には
天皇の子であるにも関わらず、自ら剣を振るい
各地の豪族を打ち破った大和朝廷の強さを象徴する英雄が祀られています。
権殿(右手奥)には
●大己貴命(オオナムチ)
当社のオオナムチは、日本で最も古い神社の一つである奈良県桜井町の『大神(おおみわ)神社』から勧請されています。
全国的に信仰の厚い神様ですから、本殿と同様に重要視されているのも頷けますね。
拝殿横に立つ三本の大きな杉は、オオナムチが権殿に祀られた際
一夜にして成長したと伝わるご神木。
建部大社の神紋にもなっている堺内随一のパワースポットです。
ヤマトタケルファン必見の摂末社
ヤマトタケルファンは、建部大社の摂末社にも注目してみましょう。
建部大社の摂社には
●聖宮神社
●大政所神社
ヤマトタケルの母である播磨稲日大郎姫(はりまのいなびのおおいらつめ)
●藤宮神社
ヤマトタケルの妃である布多遅比売命(フタジヒメ)
●若宮神社
ヤマトタケルの子である建部稲依別命(イナヨリワケ)
が祀られています。
さらに末社の行事神社・弓取神社・箭取(せんとり)神社にも
吉備武彦(きびのたけひこ)をはじめとするヤマトタケルの家臣がズラリと鎮座。
主祭神だけでなく、ヤマトタケルに関係する神様をここまで多く祀る神社は
全国的にも非常に珍しいのではないでしょうか?
ヤマトタケルファンの方は、ぜひ摂末社も参拝してみて下さいね。
ちなみに日本で初めて作られた千円札には、ヤマトタケルと建部大社の本殿が描かれていたそうです。
古くからヤマトタケルの聖地として
重要視されていたことが伺える記述ではないでしょうか?
源氏を再興へ導いた逸話
建部大社は、鎌倉幕府の初代将軍である"源頼朝(よりとも)"が平治の乱で敗れ
伊豆国(静岡県)へ配流される道中に立ち寄った神社としても有名です。
頼朝は当社を訪れた際、源氏の再興を祈願。
伊豆の豪族"北条時政"らと手を組み、平家滅亡を見事成し遂げたのでした。
つまり、建部大社は鎌倉幕府設立のキッカケとなったパワースポットというわけですね。
上記の逸話から、建部大社は出世開運のご利益でも篤い崇敬を集めています。
人生で成し遂げたい夢がある方は、ぜひ参拝してみてはいかがでしょうか?
建部大社近くのパワースポット
建部大社の近くには、魅力的なパワースポットが数多く存在しています。
その中でも筆者のオススメは、真っ赤な両部鳥居が美しい『若松神社』
主祭神は
●経津主尊(フツヌシ)
刀剣を神格化した武神で
「フツ」は、刀で物を切る時の擬音を表しているとも言われています。
「日本書紀」では、タケミカヅチと共に葦原中国(あしはらのなかつくに)を平定させた勇ましい神様ですね。
当社の主祭神は、勝負運アップで恵まれると人気の
関東屈指のパワースポット「香取神宮」から勧請されたという伝承も有名です。
勝負事を祈願する際は、訪れてみてはいかがでしょうか?
また、当社には非常に面白い「白蛇伝説」も伝えられています。
平安時代中期の歌人"大江匡房(おおえのまさひろ)"の家臣が、女房に立派な宿を貸したところ
その女房は白蛇となり、一本の若松が生じたという社伝。
上記の伝承が、当社に祀られている宇賀大明神の起源であり
恐らく若松神社の名前の由来にもなったであろう貴重な逸話でした。
一説によると宇賀は「ナーガ」を意味しており
宇賀大明神は、インド神話に大きく影響を受けた神様だと思われます。
白蛇は、財宝を司る弁財天の使いであり
運気上昇のご利益でも有名ですから、ぜひ合わせて参拝してみて下さいね。
参拝後、若松神社には全国的にも珍しい平安時代後期の獅子・狛犬が安置されていたことを
宮司さんからお聞きしました。
ヒノキ一木から掘り出されたという立派な木彫像で
70cm以上の大きさを誇る国の重要文化財です。
ちなみに現在は「大津市歴史博物館」に寄託されているそうで、残念ながらその姿は拝見できませんでした。
たまに特別公開ある!とおっしゃっていたので
タイミングがあえば歴史博物館を訪れてみたいと思います。
建部大社近くのオススメランチ
若松神社から国道1号線を車で5分ほど走らせた
JR瀬田駅の近くにお店を構える『手打ちうどん 虹や』さん。
カフェのような外観がオシャレなお店で
●手練り・手打ち・手切り
●国産無添加素材の自家製ダシ
など、随所にこだわりを感じる本格的な讃岐うどんを頂くことができます。
私は「天ぷらぶっかけ」を注文。
しっかりした弾力なのにモッチリ感のある麺は、まさしく手仕事がなせる技だと思いました。
また、天ぷらも揚げたてサクサクで非常に美味しかったです。
すべての業務は、店主の方がワンオペで対応されているため
時間に余裕がある時の来店をオススメします。
電話対応もされていないので、注意が必要かもしれません。
平日しか営業されていないのが残念ではありますが
瀬田観光で滋賀県へお越しの際は、ぜひ立ち寄ってみて下さいね。
【6月19日まで開催】京都文化博物館「鈴木敏夫とジブリ展」の三つの見どころ紹介
神社入門ガイドのyoshikiです🌏
京都文化博物館では、2022年6月19日までジブリ展を鑑賞することができますから
ジブリファンの方は、ぜひ最後までご覧ください。
1.鈴木敏夫の軌跡を辿れる
ジブリ展の見どころ一つ目は、スタジオジブリのプロデューサーである鈴木敏夫氏の軌跡を辿れるという点。
4階の展示室では、アニメ雑誌『アニメージュ』編集者だった鈴木敏夫氏が
スタジオジブリ・プロデューサーになるまでの人生を貴重な資料から垣間見ることができます。
とりわけ
●宮崎駿氏との出会い
●「風の谷ナウシカ」の制作秘話
●スタジオジブリ設立の過程
について詳しく語られていますから、ジブリファンは必見ですね。
また、映画のキャッチコピーやセリフを作る際の貴重なエピソードも
4階展示室で拝見することができます。
ジブリ作品は、ストレートな映画タイトルが多いので
哲学的なセリフやキャッチコピーでも、スッと頭に入ってくるんだなぁと感銘を受けました。
例えば
魔女の宅急便「おちこんだりもしたけど、私はげんきです。」
紅の豚「カッコイイとは、こういうことさ。」
もののけ姫「生きろ。」
などなど、わかりやすいタイトルだからこそ、攻めたキャッチコピーが際立つのかもしれません。
魅力的な文章を書くためのヒントを頂けたような気がします。
2.千と千尋の世界を体験できる
ジブリ展の見どころ二つ目は、スタジオジブリを代表する名作『千と千尋の神隠し』の世界を体験できるという点です。
千と千尋の神隠しは、20年以上も日本の歴代興行収入一位を堅持していた人気作品ですから
思い入れがある方も多いのではないでしょうか?
当館の3階展示室は、まるで"湯婆婆(ゆばーば)"が経営する
「油屋(あぶらや)」を訪れたかのような素敵な光景が広がっています。
「八百万(やおよろず)の神々が体を休める湯屋」という難しい設定
千と千尋の幻想的な雰囲気を見事に表現されている空間でした。
中へ進むと、"湯婆婆"と双子の姉"銭婆(ぜにーば)"の超巨大オブジェが出迎えてくれます。
二人の巨大オブジェは「おみくじ」になっていて、湯婆婆か銭婆どちらか一回引くことができました。
湯婆婆は恋愛、銭婆は開運のおみくじになっており
口の中にある番号札を引っ張ると、人生のアドバイスが貰えます。
筆者が引いた時は湯婆婆の迫力があり過ぎたのか、多くの方が銭婆に並ばれてましたね(笑)
おみくじの受け取り場所は、釜爺(かまじい)のボイラー室でしょうか?
このような細かい再現もジブリファンにはたまりませんよね!
おみくじに書かれている言葉は、すべて鈴木敏夫氏の書き下ろしだそうです。
ジブリ展を訪れた際は、ぜひおみくじを引いてみて下さいね。
3.「れんが屋」をモデルにした巨大本棚
千と千尋の世界を抜けた先には、鈴木敏夫氏の隠れ家「れんが屋」をモデルにして作られたという巨大本棚がズラリ!
展示された本棚の中には、絵本や漫画・小説まで幅広いジャンル
幼少期から青年期に影響を受けた8,800冊にも及ぶ書物が並べられています。
まさしく鈴木敏夫という人格を作り上げた空間
と言えるのではないでしょうか?
私は、自分がこれまでに読んだすべてのものの一部である。
ですね。
ちなみに当館の資料では、鈴木敏夫氏のご両親が大の映画好きであることも語られていました。
お父さんは日本映画、お母さんは洋画が大好きで
少年時代から年間100本以上の映画を観に行っていたそうです。
書物と映画に、青春時代の大半を捧げていたことが伺えますね(笑)
トーキー・特殊撮影・アニメーションなど、映画の歴史が今日のジブリ作品の土台となっているのではないでしょうか。
そして、スタジオジブリのプロデューサーとなったことは必然だったのかもしれませんね。
千と千尋でも大活躍?だった
カオナシのオブジェ。
本を読んでいる姿もキモかわいいですね(笑)
1.鈴木敏夫の軌跡を辿れる
2.千と千尋の世界を体験できる
3.「れんが屋」をモデルにした巨大本棚
をご紹介していきました。
幼少期から大好きだったスタジオジブリの誕生秘話を知れたことは
非常に価値ある体験でした。
しかし
●キャッチコピーの大切さ
●紙の本の素晴らしさ
を再認識できたのは、それ以上に良い体験となったかもしれません。
Kindleなどの電子書籍も便利だし、もちろん素晴らしいのですが
鈴木敏夫氏の血肉となったであろう巨大本棚を拝見して、紙の本が作り出す芸術性に魅了されてしまいました。
展示物に気になる本が何冊かあったので、たまには書店に足を運んでみようと思います。
最後は個人的な見解となってしまいましたが、人によって様々な発見があるのも
ジブリ展の魅力なのかもしれません。
この機会に鈴木敏夫氏とスタジオジブリの世界を体験してみてはいかがでしょうか。
【開催期間】2022年4月23日〜6月19日
【入場料】1,600円(中高生1,300円 小学生1,000円)
【開館時間】10:00〜18:00
【休館日】月曜日
【駐車場】周辺P
※土日祝日と6月6日以降は混雑が予想されるため、残念ながら館内の写真撮影は禁止。
【鈴鹿観光】経営の神様が愛した神社とヤマトタケル終焉の地
神社入門ガイドのyoshikiです🌏
日本古代最大の戦乱と言われる「壬申(じんしん)の乱」において
日本のモータースポーツの聖地「鈴鹿サーキット」など、レジャー施設で有名な地域ですが
実は自然や歴史上重要なパワースポットも、数多く存在する魅力的な観光地なんです。
そこで今回は、経営の神様が愛した神社とヤマトタケル終焉の地を徹底ガイド!
三重県のパワースポットをお探しの方は、ぜひ最後までご覧ください。
経営の神様が愛した神社
経営の神様"松下幸之助"氏が、足繁く通ったことで知られる『椿大神社(つばきおおがみやしろ)』
日本神話にルーツを持つ古社で
都波岐奈加等(つばきなかと)神社と並び、伊勢国の一ノ宮に位置付けられます。
主祭神は
●猿田彦大神(サルタヒコ)
アマテラスの孫であるニニギ降臨の際に、先導役を勤め上げたことから
「導きの祖神」として全国的に崇敬を集める神様。
修験道の守護神である天狗の原型と伝えられたり
「天地を照らす神」という記述から、一説ではアマテラス以前に当地を支配した太陽神とも言われています。
いずれにしても、歴史的に大きな影響力を持った神様であったことは間違えないでしょう。
内務省神社局の調査によれば、椿大神社は全国約2千社ある猿田彦神社の総本社とされています。
本殿に行くまでの参道には、サルタヒコの御陵(お墓)と伝わる
●高山土公神陵(たかやまどこうしんりょう)や
九州(高千穂)へ向かう直前に天孫ニニギを乗せた御船が繋がれたという
●御船磐座(みふねのいわくら)など
神秘的なスポットが存在しているので、ぜひチェックしてみて下さいね。
当社の参道の中でも、とりわけ幽玄な雰囲気が漂っています。
願いを叶えてくれるパワースポット
椿大神社の拝殿から右の通路へ進んだところにある別宮『椿岸(つばきぎし)神社』
願い事を叶えてくれる縁起物が、数多く安置された椿大神社屈指のパワースポットです。
主祭神は
●天之鈿女命(アメノウズメ)
アマテラスが岩戸に隠れてしまった際に、美しい舞を踊ったり
強面のサルタヒコと他の神様の仲を取り持った「芸能の神様」です。
"猿女君"の別称から、サルタヒコの妻として語られることもありますね。
とりわけ「縁結び」のご利益が有名で、熱心に祈願される崇敬者が多い印象でした。
椿岸神社の堺内にある『招福(しょうふく)の玉』は、心の中に幸せを招き念願が叶えられるというパワースポット。
「祓え給え、清め給え、六根清浄(ろっこんしょうじょう)」と三回唱えてお祈りします。
六根清浄の六根とは、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚の五感に、第六感と呼ばれる意識を現した言葉。
つまり、我欲などの執着を断ち切り、心を清らかにすることで願いは叶うということでしょう。
もしかしたら、幸せは意外と近くにあるのかもしれませんね。
椿大神社の背後にそびえる入道ヶ岳の湧き水は、万病を治す不老長寿のご神水として大事に使われています。
椿岸神社の横を流れる「かなえ滝」は、そんな入道ヶ岳の源"大明神川"の下流にあたるパワースポット。
かなえ滝を待ち受けにすれば、恋愛運もアップするそうですよ!
かなえ滝で手を清めることもできますから、ぜひご神水の自然エネルギーを体験してみて下さい。
ただし、滝までは結構距離があるので落ちないように注意して下さい(笑)
経営の神様ゆかりの地
パナソニック創業者として経営者の育成だけでなく、倫理教育にも力を注がれた松下幸之助氏。
そんな松下幸之助氏によって寄進されたのが
椿岸神社を少し下ったところにある茶室『鈴松庵(れいしょうあん)』です。
当茶室では流派がないので、誰でも茶道の雰囲気を楽しめるでしょう。
一服する際は、お抹茶とお茶菓子が付いて800円。
お茶菓子の置かれた銘々皿(めいめいざら)も持ち帰りオーケーです。
松下幸之助氏が愛した日本の心を堪能できる癒やしスポットでした。
鈴松庵を少し下ると『松下幸之助社』があります。
経営の神様"松下幸之助"氏を本当の神様として祀る全国で唯一の神社です。
椿岸神社の堺内では比較的小さい社ですが、実業家の方なら一度は訪れたいパワースポットではないでしょうか?
当社を参拝すると
「人と比較して劣っているといっても、決して恥ずることではない。けれども、去年の自分と今年の自分を比較して、もしも今年が劣っているとしたら、それこそ恥ずべきことである」
という氏の言葉がいつも頭を過ります。
神社参拝の本質は、自分自身を見つめ直すことにあるのかもしれません。
神仏習合の文化を今に伝える寺院
松下幸之助社のすぐ後ろにある『行満堂(ぎょうまんどう)神霊殿』は、神社の堺内に建てられた大きな寺院です。
なぜ神社の中に寺院があるのか?と不思議に思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、明治時代の廃仏毀釈(きしゃく)が起こる以前は、神と仏は同一視されていたのです。
当社の行満堂は、平安時代から続いた神仏習合の文化を今に伝える貴重なスポットといえるでしょう。
ご本殿に安置されているのは
社伝によると、サルタヒコの神孫にあたり
修験道の開祖である役行者(えんのぎょうじゃ)を導いた神様だそう。
当地が山岳信仰の中心地であったことが伺える記述ですね。
ちなみに今の宮司さんは、行満大明神の末裔(まつえい)にあたるそうです。
行満堂の目の前にある池には、色鮮やかな模様のニシキゴイがたくさん居て癒やされました。
ピタっとくっついて泳ぐ二匹は、親子でしょうか?
また、行満堂の向かいには弓道場も完備されています。
運が良ければ、弓道部の方の練習風景が見学できるかもしれませんね。
古くから弓道は、自己の改革や精神修行の場として取り入れられてきました。
道を切り開くということは、心身鍛錬の継続なのかもしれません。
松下幸之助氏も自分と向き合う目的で、椿大神社を参拝されていたのでしょうか。
椿大神社参拝者が立ち寄る和菓子屋さん
椿大神社へ参拝された際にぜひ立ち寄って頂きたいのが、明治35年創業の和菓子屋さん『春泉堂(しゅんせんどう)老舗』
オススメは、なんといっても名物の椿(つばき)草もち。
●北海道産の小豆
●国産もち米100%使用
●ヨモギの香り
●色鮮やかな緑
など、保存料・着色料を使用せず素材の味にこだわった草もちです。
草もちは五個入りで、600円というリーズナブルさ。
ほのかなヨモギの香りと甘さ控えめのアンコが相性バッチリ!
「ヨモギ餅の苦味や独特な風味が苦手」という方にもオススメではないでしょうか。
ヤマトタケル終焉の地
日本神話の絶対的英雄"日本武尊(ヤマトタケル)"終焉地の一つと伝わる白鳥塚古墳。
その横に鎮座しているのが『加佐登(かさど)神社』です。
日本神話において、ヤマトタケルが息絶えた地と記された能褒野(のぼの)は
三重という県名の由来も、ヤマトタケルの足が三重(色んな方向)に曲がるほど疲れた
という言葉が起源になっているそう。
当社のご神体には、ヤマトタケルが死ぬ間際まで持っていたと伝わる笠と杖が祀られています。
拝殿からは、勇ましいヤマトタケルの木像。
拝殿横には、神々しいヤマトタケルの石像が寄進されていました。
まさしく全国のヤマトタケルファンから崇敬を受ける神社
というわけですね。
腫れ物などの病に霊験あると記しており、諸病平癒のご神徳でも有名な神社です。
それほど大きな神社ではありませんが、非常に整備の行き届いた心地良いパワースポットでした。
※堺内のカラスがかなり攻撃的だったので、光り物などは身に付けない方が良いかもしれません。
連日行列ができるサンドウィッチ専門店
最後に、鈴鹿観光の際にぜひ食べて頂きたいオススメのランチをご紹介!
加佐登神社から鈴鹿サーキット方面へ10分ほど車を走らせたところにある『鞍馬サンド』です。
鞍馬サンドさんは、地元鈴鹿で20年以上も営業されているサンドウィッチ専門店。
三重県なのに、なんで鞍馬?と思ったのですが
京都の鞍馬山でサンドウィッチを営まれていたお店が、鞍馬サンドのルーツとなっているようです。
2017年にリニューアルオープンされてからも連日行列が絶えない!
ということで注目していたお店。
白を基調としたシンプルな外観もオシャレですよね。
サンドウィッチ専門店というだけあって、メニューはなんと50種類以上。
●惣菜系サンド
●野菜系サンド
●デザート系サンド
など、様々なジャンルのサンドウィッチがあり
ショーケースの前で5分くらい思案してしまいました(笑)
いわゆる変わり種のメニューも豊富で
鞍馬サンドさんを一躍有名にした人気の火付け役が「納豆コーヒーゼリーサンド」だというのも面白いですね(笑)
どんなものでもサンドしてみたい!
という創作意欲が、多くのファンを魅了しているのかもしれません。
【甲賀観光】甲賀忍者も崇敬したパワースポットを徹底ガイド
こんにちは!神社入門ガイドのyoshikiです🌏
滋賀県の南東部に位置する甲賀(こうか)市といえば"甲賀忍者"
伊賀と並び、最も認知されている忍術の一派ですよね。
甲賀忍者は、流派の中でも薬の扱いに長けていたと言われており
現在でもメンソレータムでお馴染みの「近江兄弟社」やトローチで知られる「日新薬品工業」など
甲賀忍者の末裔達によって設立された製薬会社が多く存在します。
観光スポットとしては、忍術を体験できるテーマパーク『甲賀の里 忍者村』が有名ですが
他にも甲賀市には、魅力的なスポットがたくさん!
そこで今回は、甲賀忍者も崇敬した甲賀市のパワースポットを徹底ガイドいたします。
滋賀観光の穴場スポットを知りたい!という方は、ぜひ最後までご覧ください。
厄祓いの大神を祀る神社
厄祓いの大神を祀る神社として、甲賀忍者(武士)をはじめとする多くの氏族から崇敬を集めた神社です。
ご祭神は
●坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)
4代の天皇に仕え、二度に渡って征夷大将軍を勤め上げた平安時代の武神。
後世に多く残る伝説から厄祓の大神としても信仰されています。
当社の伝承では、鈴鹿(すずか)峠で人々に悪事を働いていた鬼(山賊)を見事退治。
田村麻呂は残っていた矢を放ち、落下地点に本殿を建てさせたそう。
本殿前の"矢竹"は実際に矢が落ちた場所と言われており、参道からは交差した神矢を拝見することができます。
「矢の功徳を以て、万民の災いを除く」
という田村麻呂の言葉は、災厄に苦しむ多くの参拝者を救っているのかもしれません。
邪鬼が退治され、鈴鹿峠が安心に通れるようになったため
交通安全の神様として信仰されているのも面白いですね(笑)
厄祓いの神社らしく、堺内からは御手洗川が流れており
澄み切った空気が心地良いパワースポットです。
「厄年の不安や最近何をやっても上手くいかない...」という方は、ぜひ参拝してみてはいかがでしょうか?
ちなみに当社のおみくじはかなり手厳しいので、引かれる際はご注意を(笑)
甲賀忍者の勝軍神を祀る神社
甲賀の山里に佇む『油日(あぶらひ)神社』は、甲賀忍者(武士)から「甲賀の総社」として崇敬を集めた古社。
創祀年代は不明ですが、聖徳太子が社殿を創建したという伝承から
平安時代には当地に存在していたものと思われます。
ご祭神は
●油日(あぶらひ)大神
その名の通り、油の火を司る神様で甲賀忍者の勝軍神でもあります🔥
油日大神の神体山は、滋賀と三重の県境に位置する「油日岳」
日本神話に全く記述が見られないため、甲賀流の独自性を反映した神様なのかもしれません。
当社の楼門からは、左右に廻廊(かいろう)が延びており、まるで鳥が羽を広げて飛び立つような印象を受けます。
中世の神社建築で廻廊のある楼門というのは、全国的にも非常に珍しく
時代劇の撮影などでもよく利用されているそう。
参道から一直線に並ぶ楼門・拝殿・本殿の光景は壮観であり、ロケ地として選ばれるのも頷けます。
また、当社の資料館では昭和を代表する随筆家"白洲正子"氏の「かくれ里」に登場する神宝を拝見できました。
事前に予約が必要ですが、参拝された際はぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
日本最大の坐仏十一面観音を祀る寺院
当地における天台文化の中心寺院として、最澄(さいちょう)によって開かれた『櫟野寺(らくやじ)』
坂上田村麻呂が鈴鹿山の鬼(山賊)追伐にあたり、当寺を祈願したという伝承も有名で
甲賀忍者の崇敬によって守られてきた20体を超える重要文化財の平安仏が安置されています。
ご本尊は
●十一面観音菩薩
坐像の十一面観音としては日本最大、総高約5mを誇る秘仏です。
また、甲賀三大仏の一つである
●薬師如来
も安置されています。
秘仏の十一面観音は、本来33年に一度の開帳日以外は拝観できませんでした。
しかし、現在は春と秋の特別拝観期間に拝むことができます。
ご本尊の特別拝観日は
●4月19日〜5月第2日曜日
●10月19日〜11月第2日曜日
となっており、拝観料は800円(中高生300円)
もし、タイミングがあえば日本最大の坐仏十一面観音を拝観してみて下さいね。
もちろん、特別拝観期間以外でも滋賀県下最大の薬師如来をはじめ、他の平安仏を拝観することは可能ですよ。
甲賀忍者が守り抜いた貴重な仏像群を参拝してみてはいかがでしょうか。
忍者の里の祇園神社
旧大原村の一角、広大な境内に色鮮やかな朱色の楼門が目を引く『大鳥神社』
京都の八坂(やさか)神社と雰囲気が似ていることから「滋賀の八坂神社」
「忍者の里の祇園さん」として親しまれる神社です。
戦国時代には、甲賀忍者を傘下に置いた近江守護"六角氏"からも篤い崇敬を受けていたそう。
ご祭神は
皇祖神アマテラスの弟としても有名ですね。
スサノオは、ヤマタノオロチを倒した英雄(ヒーロー)としても語り継がれる一方
疫病神として、恐れられることも多い神様でした。
八坂神社の夏の大祭「祇園祭」はスサノオを祟りを鎮め、無病息災を願うお祭りですが
当社で7月23・24日にかけて執り行われる「大原ぎおん」も同様に、災いや病気を祓う祭礼のようです。
八坂神社を参拝された方は、ぜひ滋賀の八坂神社も訪れてみてはいかがでしょうか?
余談ですが、御朱印を頂いた時に折り紙のしおりを付けてもらいました。
御朱印を開く時に便利で、めちゃめちゃ活用しています(笑)
伝説の岩倉屋台ラーメン
最後に甲賀観光でオススメのランチスポットをご紹介いたします。
櫟野寺から大鳥神社へ行くまでの道中、甲賀の街外れにひっそり佇むラーメン屋『宇奈川』さん。
かつては、京都の「岩倉屋台ラーメン」伝説の三店舗に数えられた知る人ぞ知る名店です🍜
●中華そば
●味噌ラーメン
●巻き寿司
いうシンプルなメニュー
アッサリめの豚骨醤油ベースに柔らかめの麺
最近あまり見なくなった古き良き中華そばといった感じで
屋台ラーメンの味を守ろうというこだわりが伺えるラーメン屋さんでした。
ラーメン屋さんに巻き寿司?と不思議に思われた方もいらっしゃるでしょうが
和歌山ラーメンではメジャーな組み合わせだそうです。
宇奈川さんのルーツは、もしかしたら和歌山県にあるのかもしれませんね。
中華そばと巻き寿司のセットでも、1,000円以内で頂くことができますから
ぜひ、合わせて注文してみて下さいね。
ちなみに宇奈川さんの店舗は、小さな平屋で目立った看板もありません。
注視しておかないと、通り過ぎてしまうのでお気をつけ下さい(笑)
それでもランチタイムになると、連日行列ができるそうで
多くのファンに愛されているラーメン屋さんなんだなぁーと思いました。