【甲賀観光】甲賀忍者も崇敬したパワースポットを徹底ガイド
こんにちは!神社入門ガイドのyoshikiです🌏
滋賀県の南東部に位置する甲賀(こうか)市といえば"甲賀忍者"
伊賀と並び、最も認知されている忍術の一派ですよね。
甲賀忍者は、流派の中でも薬の扱いに長けていたと言われており
現在でもメンソレータムでお馴染みの「近江兄弟社」やトローチで知られる「日新薬品工業」など
甲賀忍者の末裔達によって設立された製薬会社が多く存在します。
観光スポットとしては、忍術を体験できるテーマパーク『甲賀の里 忍者村』が有名ですが
他にも甲賀市には、魅力的なスポットがたくさん!
そこで今回は、甲賀忍者も崇敬した甲賀市のパワースポットを徹底ガイドいたします。
滋賀観光の穴場スポットを知りたい!という方は、ぜひ最後までご覧ください。
厄祓いの大神を祀る神社
厄祓いの大神を祀る神社として、甲賀忍者(武士)をはじめとする多くの氏族から崇敬を集めた神社です。
ご祭神は
●坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)
4代の天皇に仕え、二度に渡って征夷大将軍を勤め上げた平安時代の武神。
後世に多く残る伝説から厄祓の大神としても信仰されています。
当社の伝承では、鈴鹿(すずか)峠で人々に悪事を働いていた鬼(山賊)を見事退治。
田村麻呂は残っていた矢を放ち、落下地点に本殿を建てさせたそう。
本殿前の"矢竹"は実際に矢が落ちた場所と言われており、参道からは交差した神矢を拝見することができます。
「矢の功徳を以て、万民の災いを除く」
という田村麻呂の言葉は、災厄に苦しむ多くの参拝者を救っているのかもしれません。
邪鬼が退治され、鈴鹿峠が安心に通れるようになったため
交通安全の神様として信仰されているのも面白いですね(笑)
厄祓いの神社らしく、堺内からは御手洗川が流れており
澄み切った空気が心地良いパワースポットです。
「厄年の不安や最近何をやっても上手くいかない...」という方は、ぜひ参拝してみてはいかがでしょうか?
ちなみに当社のおみくじはかなり手厳しいので、引かれる際はご注意を(笑)
甲賀忍者の勝軍神を祀る神社
甲賀の山里に佇む『油日(あぶらひ)神社』は、甲賀忍者(武士)から「甲賀の総社」として崇敬を集めた古社。
創祀年代は不明ですが、聖徳太子が社殿を創建したという伝承から
平安時代には当地に存在していたものと思われます。
ご祭神は
●油日(あぶらひ)大神
その名の通り、油の火を司る神様で甲賀忍者の勝軍神でもあります🔥
油日大神の神体山は、滋賀と三重の県境に位置する「油日岳」
日本神話に全く記述が見られないため、甲賀流の独自性を反映した神様なのかもしれません。
当社の楼門からは、左右に廻廊(かいろう)が延びており、まるで鳥が羽を広げて飛び立つような印象を受けます。
中世の神社建築で廻廊のある楼門というのは、全国的にも非常に珍しく
時代劇の撮影などでもよく利用されているそう。
参道から一直線に並ぶ楼門・拝殿・本殿の光景は壮観であり、ロケ地として選ばれるのも頷けます。
また、当社の資料館では昭和を代表する随筆家"白洲正子"氏の「かくれ里」に登場する神宝を拝見できました。
事前に予約が必要ですが、参拝された際はぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
日本最大の坐仏十一面観音を祀る寺院
当地における天台文化の中心寺院として、最澄(さいちょう)によって開かれた『櫟野寺(らくやじ)』
坂上田村麻呂が鈴鹿山の鬼(山賊)追伐にあたり、当寺を祈願したという伝承も有名で
甲賀忍者の崇敬によって守られてきた20体を超える重要文化財の平安仏が安置されています。
ご本尊は
●十一面観音菩薩
坐像の十一面観音としては日本最大、総高約5mを誇る秘仏です。
また、甲賀三大仏の一つである
●薬師如来
も安置されています。
秘仏の十一面観音は、本来33年に一度の開帳日以外は拝観できませんでした。
しかし、現在は春と秋の特別拝観期間に拝むことができます。
ご本尊の特別拝観日は
●4月19日〜5月第2日曜日
●10月19日〜11月第2日曜日
となっており、拝観料は800円(中高生300円)
もし、タイミングがあえば日本最大の坐仏十一面観音を拝観してみて下さいね。
もちろん、特別拝観期間以外でも滋賀県下最大の薬師如来をはじめ、他の平安仏を拝観することは可能ですよ。
甲賀忍者が守り抜いた貴重な仏像群を参拝してみてはいかがでしょうか。
忍者の里の祇園神社
旧大原村の一角、広大な境内に色鮮やかな朱色の楼門が目を引く『大鳥神社』
京都の八坂(やさか)神社と雰囲気が似ていることから「滋賀の八坂神社」
「忍者の里の祇園さん」として親しまれる神社です。
戦国時代には、甲賀忍者を傘下に置いた近江守護"六角氏"からも篤い崇敬を受けていたそう。
ご祭神は
皇祖神アマテラスの弟としても有名ですね。
スサノオは、ヤマタノオロチを倒した英雄(ヒーロー)としても語り継がれる一方
疫病神として、恐れられることも多い神様でした。
八坂神社の夏の大祭「祇園祭」はスサノオを祟りを鎮め、無病息災を願うお祭りですが
当社で7月23・24日にかけて執り行われる「大原ぎおん」も同様に、災いや病気を祓う祭礼のようです。
八坂神社を参拝された方は、ぜひ滋賀の八坂神社も訪れてみてはいかがでしょうか?
余談ですが、御朱印を頂いた時に折り紙のしおりを付けてもらいました。
御朱印を開く時に便利で、めちゃめちゃ活用しています(笑)
伝説の岩倉屋台ラーメン
最後に甲賀観光でオススメのランチスポットをご紹介いたします。
櫟野寺から大鳥神社へ行くまでの道中、甲賀の街外れにひっそり佇むラーメン屋『宇奈川』さん。
かつては、京都の「岩倉屋台ラーメン」伝説の三店舗に数えられた知る人ぞ知る名店です🍜
●中華そば
●味噌ラーメン
●巻き寿司
いうシンプルなメニュー
アッサリめの豚骨醤油ベースに柔らかめの麺
最近あまり見なくなった古き良き中華そばといった感じで
屋台ラーメンの味を守ろうというこだわりが伺えるラーメン屋さんでした。
ラーメン屋さんに巻き寿司?と不思議に思われた方もいらっしゃるでしょうが
和歌山ラーメンではメジャーな組み合わせだそうです。
宇奈川さんのルーツは、もしかしたら和歌山県にあるのかもしれませんね。
中華そばと巻き寿司のセットでも、1,000円以内で頂くことができますから
ぜひ、合わせて注文してみて下さいね。
ちなみに宇奈川さんの店舗は、小さな平屋で目立った看板もありません。
注視しておかないと、通り過ぎてしまうのでお気をつけ下さい(笑)
それでもランチタイムになると、連日行列ができるそうで
多くのファンに愛されているラーメン屋さんなんだなぁーと思いました。