あーすブログ

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【古都京都を巡る旅】世界遺産『平等院』と宇治市のオススメ観光スポット

平等院と宇治観光

こんにちは!神社入門ガイドのyoshikiです🌏

 

源氏物語」の舞台にもなった貴族文化と四季折々の風景

"古都京都の文化財"として『平等院(びょうどういん)』などが、ユネスコ世界遺産に登録されている京都府宇治(うじ)市。

 

今回は、そんな古都京都を巡る旅

世界遺産平等院』と周辺にある宇治市のオススメ観光スポットを徹底ガイドいたします。

 

宇治市は、非常に長い歴史を持つ魅力的なパワースポットがたくさんありますから

ぜひ最後まで読んでみて下さいね。

 

 

極楽浄土をモデルにした世界遺産

平等院鳳凰堂

宇治市を代表する観光スポットといえば、"古都京都の文化財"としてユネスコ世界遺産に登録されている『平等院(びょうどういん)』を想像される方も多いのではないでしょうか?

 

とりわけ鳳凰(ほうおう)堂」は、10円玉にも描かれるくらい華やかな宮殿で

平等院の伽藍(がらん)でも人気の撮影スポットですよね。

 

そんな平等院は、時の関白"藤原頼通(ふじわらよりみち)"によって創建された寺院で

鳳凰堂のある場所は元々、父道長をはじめとする平安貴族の別荘地でした。

 

なんで寺院にしちゃったんだろう?

仏法の力が衰えた世の中を恐れていたからだよ

 

平安末期にあたる1052年は釈迦の死後1,000年(ないしは2,000年)が経過した"末法の世"と言われ、仏法の力が衰えて世の中が乱れるという末法思想が社会に大きな影響をもたらしました。

 

●戦乱や疫病などの社会不安が広がったこと

●貴族の摂関政治が衰えを見せていたこと

から最大級の権力を誇っていた頼通も、例外ではなかったのかもしれません。

 

実際に鳳凰堂のモデルは、経典に描かれていた浄土の宮殿や庭園をイメージしたものでした。

つまり、来世(極楽浄土)へ救いを求める頼通の願いが鳳凰堂を創り上げたのでしょう。

鳳凰堂翼廊

実際、ご本尊が祀られた中堂の左右に建てられた翼廊は実用性がほとんどありません。

 

「菩薩の化身である鳳凰(ほうおう)が飛び立つように極楽浄土へ行きたい!」

という強い願望によって創造された非常に珍しい建物なんですね。

 

そんな鳳凰堂の中堂には

阿弥陀如来坐像(あみだにょらい)

が鎮座しています。

 

阿弥陀如来

・アミターバ(計り知れない光を持つ者)

・アミターユス(限りない寿命を持つ者)

に由来しており、空間や時間を超越する無限の力を有する西方極楽浄土(浄土信仰)の教主とされる仏様です。

 

とりわけ平等院阿弥陀如来は、平安時代を代表する仏師"定朝(じょうちょう)"の作品であることが確実な現存唯一の仏像と言われています。

 

鳳凰堂の内部拝観(300円)では

定朝様式のお家芸といえる二つ以上の材料を繋ぎ合わせた"寄木造(よせぎつくり)"技法。

 

そして、箱型の中に花形の円蓋(えんがい)を組み合わせた豪華な天蓋(傘)を拝見することができますよ。

 

平等院を訪れたら、ぜひ鳳凰堂の内観も体験してみてはいかがでしょうか。

平等院

京都府宇治市宇治蓮華116

【拝観時間】8:00〜17:30

【拝観料】600円

【内部拝観料】300円

【定休日】年中無休

【駐車場】1日700円

御朱印】300円

【ご利益】極楽往生・現世安穏

 

平等院を守護した古社

縣神社鳥居

平等院の南方にひっそりと佇む『縣(あがた)神社』は、平等院創建時に裏鬼門の鎮守神とされた古社です。

 

かつては、大和朝廷の直轄(ちょっかつ)領であった県に関係する重要な神社だったそう。

 

ご祭神は

木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)

日本神話で最も美しいと記される天孫"ニニギ"の妻であり、桜の儚さを現したような神様。

子孫である歴代天皇が短命になったのも、木花咲耶姫と結婚した誓約によるものと描かれています。

 

佳人薄命、子も薄命とは...

ちょっと怖い話ですね(笑)

 

炎が燃えさかる中で三柱の子を産んだ神話から、現在では安産・良縁の女神として崇敬を集めています。

縣神社本殿

江戸時代末期までは、滋賀県三井寺の支配を受けていましたが

神仏分離令が発令された明治時代以降は独立した神社となっています。

 

人通りが少なく、こじんまりとした神社ですが

大きな御神木や松の木が印象的で、自然の神秘を感じるパワースポットでした。

 

平等院の境内にある平等院ミュージアムで、宇治市の風景画を拝見しましたが

寺院の管轄下にあった時代は、相当大きな敷地を誇っていたと思われます。

 

平等院と合わせて足を運びたいオススメの神社ですよ。

縣神社

京都府宇治市宇治蓮華72

御朱印】300円

【ご利益】安産・良縁

 

正門前の宇治抹茶専門店

ますだ茶舗

様々なお土産屋さんやお食事処が軒を連ねる平等院表参道の中でも

平等院の正門前にお店を構えているのが宇治抹茶専門店の『ますだ茶舗さん。

 

ブレンドや添加物は一切使用せず、純度100%の宇治茶が楽しめる

大正元年創業の老舗お茶屋さんです。

 

「宇治の老舗お茶屋さん」と聞くと、なんとなく敷居が高そうな気がしますよね(笑)

 

しかし、カジュアルに本格宇治茶が楽しめる!というのが

ますだ茶屋さんの魅力の一つ。

 

カフェメニューでは、新感覚の抹茶ドリンクや

イタリア発祥のデザート"アフォガード"の抹茶アレンジをリーズナブルな価格で楽しむことができます。

 

そんなユニークなカフェメニューの中でも特に人気のメニューが宇治抹茶ソフトクリーム」

宇治抹茶ソフトクリーム

高級抹茶「初昔」のパウダーを贅沢に振りかけた抹茶ソフトクリームです。

 

風味が豊かで、口当たりもまろやかな初昔と抹茶ソフトの甘みが絶妙にマッチしていました。

400円で高級抹茶を味わえるわけですから、確かにリーズナブルですよね!

 

平等院をたくさん歩いた後は、宇治で一番と評される抹茶ソフトクリームに癒やされてみてはいかがでしょうか。

ますだ茶舗

京都府宇治市宇治蓮華21−3

【営業時間】10:00〜17:00

【定休日】年中無休

 

世界遺産!現存最古の神社建築

宇治上神社神門

平等院と共に"古都京都の文化財"の構成資産として、ユネスコ世界文化遺産に登録されている『宇治上(うじがみ)神社』

 

詳しい創建年代などはわかっていませんが

隣接する宇治神社と合わせて平等院鎮守神となり、広く崇敬を集めた古社。

 

平安後期の1060年に造られた本殿は、現存する日本最古の神社建築とも伝えられています。

宇治上神社本殿

そんな本殿の左殿には、第15代応神天皇の皇子である

菟道稚郎子命(うじのわきいらつこ)

 

中殿には菟道稚郎子の父である

●第15代応神(おうじん)天皇

 

右殿には菟道稚郎子の異母兄(腹違いの兄)である

●第16代仁徳(じんとく)天皇

 

以上 三柱の神様が祀られています。

 

菟道稚郎子仁徳天皇皇位を譲るべく、自ら命を絶ったという悲しい逸話があり

宇治上神社創建のいわれにもなっているそう。

宇治上神社武本大神

山城国風土記」によれば、宇治上神社の境内は菟道稚郎子離宮(王宮どは別の宮殿)旧跡と伝えており

菟道稚郎子が当地を訪れた際は、ウサギが道案内を行ったという物語も残されています。

 

"宇治"の古名は、ウサギの道を意味する"菟道"ですから

宇治市菟道稚郎子には、元々深い関係性があったのかもしれません。

 

少なくとも当地では、神域である山と人々が暮らす里を往来できるウサギを神使として大切に扱っていたことは間違えないでしょう。

お手水舎ちなみに宇治上神社のお手水舎は、"桐原水(きりはらみず)"と呼ばれる湧水になっています。

 

この桐原水は、宇治茶に不可欠な水の中でも

特に相応しい湧水として「宇治七名水」に数えられていました。

 

他の六名水はすでに失われているため、宇治七名水で現存する最後の湧水が桐原水なのです。

 

まさしく宇治上神社は、平安時代の風情を今に伝える貴重な歴史観光スポットといえるでしょう。

宇治上神社

京都府宇治市宇治山田59

【拝観時間】9:00〜16:30

【駐車場】無料

御朱印】300円

【ご利益】学業成就・勝負運向上

 

中国文化を伝える寺院

大雄寶殿

1661年に中国の僧"隠元隆琦(いんげんりゅうき)"によって開創された萬福寺(まんぷくじ)』

曹洞宗臨済宗と共に「日本三大禅宗」に数えられる黄檗(おうばく)宗の大本山です。

 

江戸時代初期に建てられた比較的新しい寺院ではありますが

他の禅宗とは違い、伽藍の配置から建造物まで中国的な特徴が色濃く反映されています。

 

例えば、萬福寺の本堂である「大雄寳殿(だいおうほうでん」

世界三大銘木であるチーク材を使用した日本唯一にして最大の歴史的建造物

 

他にも萬福寺の建築物の特徴として

●"卍崩し"のデザインが斬新な勾欄(こうらん)

●龍のお腹を表現した黄檗天井

●桃(桃符)が描かれた扉

などなど、日本の神社仏閣ではあまり見られない中国文化を楽しむことができるでしょう。

開梛

建築物以外にもインゲン豆やスイカ・タケノコなど、隠元隆琦によって多くの食材が日本にもたらされたと言います。

 

もちろん、インゲン豆は隠元隆琦が名前の由来ですね。

 

他にも、萬福寺のシンボルの一つともいえる"開梛(かいぱん)"

隠元隆琦によってもたらされた木魚の原型となる魚板。

 

開梛は萬福寺の食堂前に吊るされており、儀式や行事の刻限を知らせる法器として現在でも使われているので、ぜひ拝見してみて下さい。

 

一日中目を閉じることがない魚は、寝る間を惜しんで修行に精進する黄檗宗の象徴。

 

科学的に考えれば、寝る間を惜しんで頑張るのは美徳ではありませんが

時間を忘れるくらい没頭できる!という観点でみれば、大切なマインドなのかもしれません。

天王殿

前述したように明朝様式を採用した伽藍(がらん)の配置も非常に面白く、寺院の玄関として『天王殿』を配しています、

 

日本では山門を入って寺院が建つのは珍しいですが、中国では一般的な建て方だそうです。

 

萬福寺の天王殿には、人々を救うために現れるとされた未来仏である

弥勒菩薩(みろくぼさつ)

が祀られています。

 

日本に祀られている弥勒菩薩といえば、スラッとした姿で物思いに耽る"半跏思惟像(はんかしいぞう)"を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?

 

しかし、萬福寺ではなぜか七福神の布袋さんが弥勒菩薩として祀らているのです。

 

これは中国の伝説で、布袋さんが弥勒菩薩の化身と広まったことから。

 

実際、日本と友好関係にある台湾でも

弥勒菩薩といえば太鼓腹の布袋さんが祀られていることが多いですね。

 

萬福寺では、日本の神社仏閣とは少し違った中国文化をぜひ楽しんでみて下さい。

黄檗萬福寺

京都府宇治市五ケ庄三番割34

【拝観時間】9:00〜17:00

【拝観料】500円(小・中300円)

【駐車場】90分600円以降30分毎200円

御朱印】300円

【ご利益】副財・子宝・病気平癒

 

江戸時代から続く宇治茶の老舗

伊藤久右衛門

宇治を代表するスイーツのお店といえば、江戸後期の天保3年に創業された『伊藤久右衛門(いとうきゅうえもん)』さんではないでしょうか?

 

最近では様々なお菓子メーカーやコンビニとのコラボ商品がたくさん販売されているので、全国的にも有名なお店かもしれませんね。

 

そんな伊藤久右衛門さんの茶房では

●手摘み一番茶を使った宇治茶

●独創的な抹茶スイーツや料理

を頂くことができます。

抹茶そばとパフェ

特に人気なのは、和の食材をふんだんに使用した「伊藤久右衛門パフェ」や宇治茶の風味を楽しめる「抹茶そば」ですね。

 

ランチメニューには、抹茶そばにミニパフェが付いたお得なセットメニューもありましたよ。

 

季節ごとには期間限定のパフェも販売されているので

宇治市のパワースポットを巡った後は、伊藤久右衛門さんで"癒やしの時間"を過ごされてみてはいかがでしょうか?

伊藤久右衛門 本店茶房

京都府宇治市菟道荒槇19−3

【営業時間】10:00〜17:30

※土日祝 10:00〜18:00

【定休日】年中無休

【駐車場】無料

 

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