【鈴鹿観光】経営の神様が愛した神社とヤマトタケル終焉の地
神社入門ガイドのyoshikiです🌏
日本古代最大の戦乱と言われる「壬申(じんしん)の乱」において
日本のモータースポーツの聖地「鈴鹿サーキット」など、レジャー施設で有名な地域ですが
実は自然や歴史上重要なパワースポットも、数多く存在する魅力的な観光地なんです。
そこで今回は、経営の神様が愛した神社とヤマトタケル終焉の地を徹底ガイド!
三重県のパワースポットをお探しの方は、ぜひ最後までご覧ください。
経営の神様が愛した神社
経営の神様"松下幸之助"氏が、足繁く通ったことで知られる『椿大神社(つばきおおがみやしろ)』
日本神話にルーツを持つ古社で
都波岐奈加等(つばきなかと)神社と並び、伊勢国の一ノ宮に位置付けられます。
主祭神は
●猿田彦大神(サルタヒコ)
アマテラスの孫であるニニギ降臨の際に、先導役を勤め上げたことから
「導きの祖神」として全国的に崇敬を集める神様。
修験道の守護神である天狗の原型と伝えられたり
「天地を照らす神」という記述から、一説ではアマテラス以前に当地を支配した太陽神とも言われています。
いずれにしても、歴史的に大きな影響力を持った神様であったことは間違えないでしょう。
内務省神社局の調査によれば、椿大神社は全国約2千社ある猿田彦神社の総本社とされています。
本殿に行くまでの参道には、サルタヒコの御陵(お墓)と伝わる
●高山土公神陵(たかやまどこうしんりょう)や
九州(高千穂)へ向かう直前に天孫ニニギを乗せた御船が繋がれたという
●御船磐座(みふねのいわくら)など
神秘的なスポットが存在しているので、ぜひチェックしてみて下さいね。
当社の参道の中でも、とりわけ幽玄な雰囲気が漂っています。
願いを叶えてくれるパワースポット
椿大神社の拝殿から右の通路へ進んだところにある別宮『椿岸(つばきぎし)神社』
願い事を叶えてくれる縁起物が、数多く安置された椿大神社屈指のパワースポットです。
主祭神は
●天之鈿女命(アメノウズメ)
アマテラスが岩戸に隠れてしまった際に、美しい舞を踊ったり
強面のサルタヒコと他の神様の仲を取り持った「芸能の神様」です。
"猿女君"の別称から、サルタヒコの妻として語られることもありますね。
とりわけ「縁結び」のご利益が有名で、熱心に祈願される崇敬者が多い印象でした。
椿岸神社の堺内にある『招福(しょうふく)の玉』は、心の中に幸せを招き念願が叶えられるというパワースポット。
「祓え給え、清め給え、六根清浄(ろっこんしょうじょう)」と三回唱えてお祈りします。
六根清浄の六根とは、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚の五感に、第六感と呼ばれる意識を現した言葉。
つまり、我欲などの執着を断ち切り、心を清らかにすることで願いは叶うということでしょう。
もしかしたら、幸せは意外と近くにあるのかもしれませんね。
椿大神社の背後にそびえる入道ヶ岳の湧き水は、万病を治す不老長寿のご神水として大事に使われています。
椿岸神社の横を流れる「かなえ滝」は、そんな入道ヶ岳の源"大明神川"の下流にあたるパワースポット。
かなえ滝を待ち受けにすれば、恋愛運もアップするそうですよ!
かなえ滝で手を清めることもできますから、ぜひご神水の自然エネルギーを体験してみて下さい。
ただし、滝までは結構距離があるので落ちないように注意して下さい(笑)
経営の神様ゆかりの地
パナソニック創業者として経営者の育成だけでなく、倫理教育にも力を注がれた松下幸之助氏。
そんな松下幸之助氏によって寄進されたのが
椿岸神社を少し下ったところにある茶室『鈴松庵(れいしょうあん)』です。
当茶室では流派がないので、誰でも茶道の雰囲気を楽しめるでしょう。
一服する際は、お抹茶とお茶菓子が付いて800円。
お茶菓子の置かれた銘々皿(めいめいざら)も持ち帰りオーケーです。
松下幸之助氏が愛した日本の心を堪能できる癒やしスポットでした。
鈴松庵を少し下ると『松下幸之助社』があります。
経営の神様"松下幸之助"氏を本当の神様として祀る全国で唯一の神社です。
椿岸神社の堺内では比較的小さい社ですが、実業家の方なら一度は訪れたいパワースポットではないでしょうか?
当社を参拝すると
「人と比較して劣っているといっても、決して恥ずることではない。けれども、去年の自分と今年の自分を比較して、もしも今年が劣っているとしたら、それこそ恥ずべきことである」
という氏の言葉がいつも頭を過ります。
神社参拝の本質は、自分自身を見つめ直すことにあるのかもしれません。
神仏習合の文化を今に伝える寺院
松下幸之助社のすぐ後ろにある『行満堂(ぎょうまんどう)神霊殿』は、神社の堺内に建てられた大きな寺院です。
なぜ神社の中に寺院があるのか?と不思議に思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、明治時代の廃仏毀釈(きしゃく)が起こる以前は、神と仏は同一視されていたのです。
当社の行満堂は、平安時代から続いた神仏習合の文化を今に伝える貴重なスポットといえるでしょう。
ご本殿に安置されているのは
社伝によると、サルタヒコの神孫にあたり
修験道の開祖である役行者(えんのぎょうじゃ)を導いた神様だそう。
当地が山岳信仰の中心地であったことが伺える記述ですね。
ちなみに今の宮司さんは、行満大明神の末裔(まつえい)にあたるそうです。
行満堂の目の前にある池には、色鮮やかな模様のニシキゴイがたくさん居て癒やされました。
ピタっとくっついて泳ぐ二匹は、親子でしょうか?
また、行満堂の向かいには弓道場も完備されています。
運が良ければ、弓道部の方の練習風景が見学できるかもしれませんね。
古くから弓道は、自己の改革や精神修行の場として取り入れられてきました。
道を切り開くということは、心身鍛錬の継続なのかもしれません。
松下幸之助氏も自分と向き合う目的で、椿大神社を参拝されていたのでしょうか。
椿大神社参拝者が立ち寄る和菓子屋さん
椿大神社へ参拝された際にぜひ立ち寄って頂きたいのが、明治35年創業の和菓子屋さん『春泉堂(しゅんせんどう)老舗』
オススメは、なんといっても名物の椿(つばき)草もち。
●北海道産の小豆
●国産もち米100%使用
●ヨモギの香り
●色鮮やかな緑
など、保存料・着色料を使用せず素材の味にこだわった草もちです。
草もちは五個入りで、600円というリーズナブルさ。
ほのかなヨモギの香りと甘さ控えめのアンコが相性バッチリ!
「ヨモギ餅の苦味や独特な風味が苦手」という方にもオススメではないでしょうか。
ヤマトタケル終焉の地
日本神話の絶対的英雄"日本武尊(ヤマトタケル)"終焉地の一つと伝わる白鳥塚古墳。
その横に鎮座しているのが『加佐登(かさど)神社』です。
日本神話において、ヤマトタケルが息絶えた地と記された能褒野(のぼの)は
三重という県名の由来も、ヤマトタケルの足が三重(色んな方向)に曲がるほど疲れた
という言葉が起源になっているそう。
当社のご神体には、ヤマトタケルが死ぬ間際まで持っていたと伝わる笠と杖が祀られています。
拝殿からは、勇ましいヤマトタケルの木像。
拝殿横には、神々しいヤマトタケルの石像が寄進されていました。
まさしく全国のヤマトタケルファンから崇敬を受ける神社
というわけですね。
腫れ物などの病に霊験あると記しており、諸病平癒のご神徳でも有名な神社です。
それほど大きな神社ではありませんが、非常に整備の行き届いた心地良いパワースポットでした。
※堺内のカラスがかなり攻撃的だったので、光り物などは身に付けない方が良いかもしれません。
連日行列ができるサンドウィッチ専門店
最後に、鈴鹿観光の際にぜひ食べて頂きたいオススメのランチをご紹介!
加佐登神社から鈴鹿サーキット方面へ10分ほど車を走らせたところにある『鞍馬サンド』です。
鞍馬サンドさんは、地元鈴鹿で20年以上も営業されているサンドウィッチ専門店。
三重県なのに、なんで鞍馬?と思ったのですが
京都の鞍馬山でサンドウィッチを営まれていたお店が、鞍馬サンドのルーツとなっているようです。
2017年にリニューアルオープンされてからも連日行列が絶えない!
ということで注目していたお店。
白を基調としたシンプルな外観もオシャレですよね。
サンドウィッチ専門店というだけあって、メニューはなんと50種類以上。
●惣菜系サンド
●野菜系サンド
●デザート系サンド
など、様々なジャンルのサンドウィッチがあり
ショーケースの前で5分くらい思案してしまいました(笑)
いわゆる変わり種のメニューも豊富で
鞍馬サンドさんを一躍有名にした人気の火付け役が「納豆コーヒーゼリーサンド」だというのも面白いですね(笑)
どんなものでもサンドしてみたい!
という創作意欲が、多くのファンを魅了しているのかもしれません。