「もみじの里」と称される滋賀県の紅葉スポット『永源寺』の見どころを徹底ガイド
こんにちは!関西観光ガイドのyoshikiです🌏
今回は、全国に127の末寺を擁(よう)し、天下安全祈願と坐禅研磨の古道場として篤い崇敬を集める臨済宗永源寺派の大本山『永源寺(えいげんじ)』を徹底ガイド!
滋賀県東近江市の中でも、紅葉の美しさが有名で「もみじ寺」や「もみじの里」と称される寺院です。
滋賀県観光で歴史的建造物を巡りたい方や紅葉スポットをお探しの方は、ぜひ参考にしてみて下さいね。
永源寺の歴史
近江国の守護職務めた六角氏4・6代当主"佐々木氏頼(うじより)"の帰依<頼み>を得た
臨済(りんざい)宗の僧"寂室元光(じゃくしつげんこう)"によって開山されたと伝わる寺院です。
臨済宗は中国に由来を持つ鎌倉仏教における禅宗の一つで、坐禅(ざぜん)が基本的な修行形態。
本来は東福寺派に属していましたが、1880年に独立しています。
最盛期には約2,000人の僧が入寺し、56にもおよぶ僧坊があったそうです。
戦国時代の本格的な幕開けとなった1492年と1563年には、争乱の影響から二度に渡って伽藍(がらん)に火を放たれ衰退。
しかし、寂室元光を慕っていた京都「妙心寺(みょうしんじ)」の僧"別峰紹印(べっぽうじょういん)"等による復興運動の甲斐あって
・第108代後水尾(ごみずのお)天皇
・彦根藩主(井伊家)
の外護を得たことで、現在の美しい伽藍が再興されました。
子授かりの秘仏
永源寺のご本尊である『世継(よつぎ)観世音菩薩』は、寺院の東峰にある大岩の上で光り輝いていた小さな観音像が頭部に宿ったと伝わる秘仏。
のちに氏頼の子"六角満高(みつたか)"が、世継ぎに恵まれず毎日観音を祈願したところ
立派な男児を授かったことから、世継観音と称されるようになったそうです。
600年以上が経過した今でも「子授かり・子孫繁栄」のご利益が有名で、多くの崇敬を集めています。
そんな世継菩薩を祀る本堂の大屋根には、琵琶湖の葦(ヨシ)が葺(ふ)かれており
"滋賀県らしさ"を感じ取ることのできる建造物の一つかもしれません。
境内一帯を彩る「もみじの里」
永源寺といえば「もみじの里」と称されるように滋賀県屈指の紅葉の名所。
11月上旬〜下旬にかけては境内一面がカエデやヤマモミジなど、様々な草木が色付きます。
表参道から総門・山門までの道のりは、赤・黃・緑のグラデーションが息を呑むほど美しい「紅葉のトンネル」がお出迎え。
道中は険しい石段となっていますが、紅葉狩りを楽しみながらなら頑張れるはずです(笑)
境内奥で一際目を引く深紅色の霊楓は、寂室元光自らが植えたと伝わる「開山お手植の楓(カエデ)」
永源寺の紅葉でも見どころの一つでしょう。
寂室元光の墓所の上に建てられたという「開山堂」の目の前にあります。
ちなみに筆者がお気に入りのスポットは、境内のお食事処「音無瀬」さんの前にある紅葉。
傘の下のベンチに座って、ふろふき大根を頂きながら見上げるモミジが至極のひと時です(笑)
愛知川のゆるやかな水の流れと散りゆくモミジを楽しむのも、また一興かもしれません。
永源寺の裏参道から「永源寺ダム」までの景観も非常に素晴らしいので、ぜひお気に入りの紅葉ポイントを探してみて下さいね。