アスリートが足繁く通う勝利の神社『太郎坊宮』の魅力とは?
こんにちは!神社入門ガイドのyoshikiです🌏
秋といえばカラッと涼しい日が多くなり、体も動かしやすくなる季節
本格的にスポーツをスタートさせる方も多いのではないでしょうか。
スポーツに本気で取り組むならやはり"勝利"を勝ち取りたいですよね!
勝利をもたらすパワースポットがあるのをご存知でしょうか?
そこで今回は、アスリートが足繁く通う勝利の神社『太郎坊宮』の魅力について徹底ガイドいたします。
「絶対に負けられない戦いがある!」という方は、ぜひ最後まで読んでみて下さいね(笑)
アスリートが足繁く通う勝利の神社
大和時代から夫婦岩をはじめとする巨石を磐座(いわくら)として、祭祀の中心地であったとされる赤神山。
その中腹に社殿が建てられた『阿賀(あが)神社』
神社(神体山)を守護する大天狗"太郎坊"が住むという伝説から「太郎坊宮」と称され、親しまれている神社です。
本殿までの道のりは非常に急な階段があるにも関わらず、プロスポーツ選手をはじめとする多くの著名人が足繁く通うパワースポットでもあります。
なぜ、太郎坊宮には多くのアスリートや経営者が訪れるのでしょうか?
その理由は、ご祭神が"勝利と幸福を授ける神様"であり
すぐにご利益が現れるとする「神験即現(しんげんそくげん)」の大神として、信仰を集めているからです。
そんな太郎坊宮の主祭神は
●正哉吾勝勝速日天忍穂耳大神(アメノオシホミミ)
伊勢神宮の太陽神アマテラスの第一皇子であり、アマテラスと弟のスサノオの誓約(うけい)によって誕生した神様です。
アメノオシホミミには
「まさに勝った、私は勝った。朝陽が昇るように鮮やかに、速やかに勝利を得た」
という誓約に勝利したスサノオの"勝ち名乗り"が名前の一部となっています。
恐らく太郎坊宮が勝利の神社と呼ばれるようになったのも、スサノオの勝ち名乗りが関係しているのではないでしょうか。
必勝祈願を行う際には、ぜひ当社の天忍穂耳に自分の決意を述べてみて下さいね。
巨石信仰を今に伝えるパワースポット
前述でもお伝えしたように太郎坊宮の起源は、夫婦岩をはじめとする「巨石(磐座)信仰」にあると言われています。
高さ10mを雄に越える"夫婦(めおと)岩"は、アメノオシホミミが祀られている本殿へ続く間道となっており
「大神の力で押し開かれた」と言い伝えられる太郎坊宮随一のパワースポットです。
太郎坊宮の名前の由来となった「太郎坊天狗が住んでいる!」と畏れられたのも、この夫婦岩ですね。
学術的にいえば"湖東流紋岩(ことうりゅうもんがん)"と呼ばれるマグマが固まって作られた岩石であり、もちろん夫婦岩の隙間もその節理によって生まれたものでしょう。
つまり、大きな夫婦岩は火山のない滋賀県において、カルデラ噴火があったことを裏付ける証拠となるわけですね。
しかし、実際に圧倒的な存在感の夫婦岩を目の当たりにすると
「何かが宿っている」というアニミズム(自然崇拝)も一つの真理なのではないか?とすら思えてくるから不思議です。
この間を通って参拝するものは、即座に病苦を除き諸願も成就するが、悪心があれば岩に挟まれてしまう。
上記のような言い伝えも、自分を見つめ直すキッカケとなるのかもしれませんね。
自分の本心と向き合うというのは、それだけ勇気のいることなのです。
神仏のご利益を授かる
太郎坊宮は有名アスリートだけでなく聖徳太子や最澄・源義経など、歴史上の偉人からも多くの崇敬を集めた神社でもあります。
赤神山には次々と社殿が建てられ、日本古来の神道を基とした天台宗の山岳仏教と修験道が相交わる独自の信仰形態が確立されました。
山の守護神である大天狗"太郎坊"の存在も、修験道の影響が非常に大きいでしょう。
現在でも境内には七福神の石像や不動明王が鎮座しており、神仏習合の名残を垣間見ることができます。
七福神巡りは「七つの災難と除き、七つの幸福を授かる」と言われていますし
不動明王は「全ての人を導き、一切の煩悩や災いを祓う力」をもった仏様です。
神様のお力だけでなく、仏様のご利益を授かることができる!というのも太郎坊の魅力の一つかもしれませんね。
焼き立て!太郎坊だんご
太郎坊宮の本殿から七福神が祀られた裏参道を進んだ先にある"絵馬殿"では、土日祝日限定で焼きたてのみたらし団子を購入することができます。
その名も「太郎坊だんご」
太郎坊宮の麓(ふもと)で創業以来みたらし団子の製造・販売をされている"ふる里"さんのお団子です。
太郎坊だんごは、近江米を使用したモチモチ食感と甘辛ダレが絶妙にマッチした焼きたてホヤホヤのみたらし団子。
販売されているお団子は
●太郎坊だんご(3本300円)
●抹茶みたらし(3本300円)
●黒蜜きな粉だんご(3本400円)
の三種類があり、お値段も非常にリーズナブルでした。
絵馬殿のベンチに座って、自然の風景を眺めながら食べる太郎坊だんごはまた格別ですよ。
ふる里さんは太郎坊宮だけでなく、京都観光名所や全国の百貨店などでゲリラ的にみたらし団子を販売されているため
当社では、基本的に土日祝日限定の出店だと思われます。
機会があれば、ぜひ食べてみて下さいね。
もう一つの阿賀神社
滋賀県の東近江市には、太郎坊宮以外にもう一社『阿賀神社』と名の付くパワースポットが存在します。
太郎坊宮から八風街道沿いを進んだところにヒッソリ鎮座する神社です。
創建自体は、天正年間と比較的新しい神社ではありますが
●山を拝む形の本殿
●夫婦岩の奥に建つ祠(ほこら)
など、境内を巡れば太郎坊宮と同様に古来から磐座(いわくら)を信仰する祭祀があったことが伺えました。
阿賀神社のご祭神は
●猿田彦大神(サルタヒコ)
アマテラスの孫にあたる"ニニギ"が地上に降臨する際、その道案内を買って出た道開きの神様です。
また「鼻長七咫・背長七尺」という容姿から
天狗の原型として信仰を集めている地域もありますね。
当地でも、山(修験道)の守護神である大天狗"太郎坊"に見立ててサルタヒコを祀った可能性も考えられるのではないでしょうか。
ちなみにもう一つの阿賀神社は、船岡山の麓(ふもと)に位置しています。
そして、天智天皇の妃(きさき)である"額田王(ぬかたのおおきみ)"の複雑な恋模様を謳った相聞歌(そうもんか)の舞台と伝わる場所です。
隣接する「船岡山公園」は、そんな古代の万葉文化を記念するために整備されたもので
万葉集で詠まれた歌碑(かひ)や100種類以上の植物を楽しむことができます。
ぜひもう一つの阿賀神社を訪れて、古代の伝統文化と触れ合ってみて下さいね。
太郎坊宮参拝でオススメのお蕎麦屋さん
最後に太郎坊宮参拝でオススメのお蕎麦屋さんをご紹介いたします。
田園風景が広がるのどかな住宅街のポツンと佇む『そば処 藤村』さんです。
注視しておかなければ通り過ぎてしまいそうな古民家風の外観に控えめな看板。
しかしながら、滋賀県のお蕎麦屋さんランキングではNo.1・2に選ばれ
開店から30分で長蛇の列が出来る滋賀県トップクラスの人気店です。
クラシックで落ち着いた雰囲気の店内ですし、メニューも蕎麦オンリーと非常にシンプル。
細くてしっかり角の立った蕎麦に程よいコシとなめらかな喉越し
「シンプル・イズ・ベスト!」とはまさにこのことでしょう。
看板メニューの"十割そば"は一日30枚限定のメニュー。
蕎麦がすべて売り切れれば、営業時間より早く閉店してしまうので早めの来店が吉かもしれませんね。
すべてにおいて洗練されたそば処 藤村さん。
ぜひ、パワースポット巡りの合間に訪れてみてはいかがでしょうか。