あーすブログ

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【滋賀観光】夏から秋にオススメのパワースポット『石山寺』を徹底ガイド

石山寺

こんにちは!神社入門ガイドのyoshikiです🌏

 

今回は、第45第"聖武天皇"の勅願により創建された東寺真言宗大本山

西国三十三所第13番札所にもなっている滋賀県大津市の寺院石山寺(いしやまてら)』について、徹底ガイドいたします。

 

石山寺の門前にあるお店では季節限定のスイーツを味わえたり

11月中旬には、約2,000本の紅葉が楽しめる人気のパワースポット。

 

縄文時代には、アジアで最大級の淡水産貝塚が発見された地でもあり

自然好きの方にもオススメかもしれません。

 

秋から夏にかけての滋賀観光でオススメな石山寺の歴史をわかりやすく解説していきますから

ぜひ、最後まで読んでみて下さいね。

 

 

寺院の由来となった巨大鉱石

珪灰石

石山寺を訪れた際にまず目につくのが、境内にそびえ立つ巨大鉱石ではないでしょうか?

 

この凸凹した奇怪な形の巨大鉱石は、"珪灰石(けいかいせき)"と呼び

いわゆるマグマによって噴出した火成岩が、石灰石に入り込んで変形したものです。

 

通常、変形作用を受けた石灰石のほとんどが大理石となるため、石山寺にあるような雄大な珪灰石は世界的にも非常に珍しいそう。

 

以上のことから

●国の天然記念物

●日本の地質百選

にも選定されています。

 

"石山"という寺名も、実は珪灰石が由来といわれているんですよ。

 

石山寺の本堂は、この珪灰石の上に建てられていますから

伽藍(がらん)をじっくり鑑賞してみても面白いかもしれませんね。

くぐり岩

ちなみに境内の入り口。

手水舎の近くの"くぐり岩"は自然の大理石でできているので、珪灰石と比べてみると色々発見があるのではないでしょうか?

 

現在、足元が滑りやすい影響で中には入ることができませんが

穴をくぐると願い事が叶うというパワースポットですから、ぜひ合わせてチェックしてみて下さいね。

 

日本唯一の勅封秘仏

本堂

滋賀県下最古の建築物といわれる本堂(正堂)には、日本で唯一の勅封秘仏が祀られています。

 

前述した珪灰石を台座にした本尊は

●如意輪(にょいりん)観音菩薩

 

如意輪観音は、観音菩薩の変化身の一つであり

・如意=如意宝珠(意のままに願いを叶える宝珠)

・輪=仏教の教義である法輪(チャクラ)

を示しているそう。

 

安産・福徳・縁結び・厄除けにご利益があるとして、広く崇敬を集める観音様ですね。

本堂風鈴

如意輪観音の多くは六臂(六本の腕)ですが

古来に造られた仏像の中には、二臂(二本の腕)のものもあります。

 

石山寺秘仏も数少ない二臂の如意輪観音なんですよ。

 

貴重な二臂の如意輪観音は、天皇即位の翌年と三十三年に一度のみ一般公開されます。

 

なぜ三十三年に一度しか公開されないんだろう?

観音菩薩は三十三の姿に変化して人々を救うと言われているからだよ

 

勅封秘仏の御開扉は2016年。

 

そして、徳仁天皇が即位された翌年の2020年ということですから

次に如意輪観音を拝めるのは、恐らく20年以上先になるとは思いますが...(笑)

 

如意輪観音のご利益を頂けるパワースポットに変わりはありませんから

石山寺を訪れたら、ぜひ本堂を参拝してみて下さいね。

 

多くの偉人が愛した寺院

紫式部

石山寺といえば、多くの偉人が愛した寺院としても知られていますね。

 

とりわけ文学作品に登場することが多く

清少納言枕草子

藤原道綱母「蜻蛉(かげろう)日記」

和泉式部和泉式部日記」

などで、石山寺での体験を描いています。

 

また紫式部石山寺に参籠(さんろう)した際には、びわ湖に映る美しい中秋の名月を見て

源氏物語」の着想を得たという伝承があり、紫式部ゆかりの寺院としても非常に有名ですね。

東大門

武家の勢力が大きくなっていった平安末期以降は源氏や足利氏など、幾多の戦場をくぐり抜けた名将からも崇敬を集める寺院でした。

 

特に鎌倉幕府を開いた"源頼朝"から寄進された建造物が石山寺には数多く残されています。

 

例えば、石山寺の入口にあたる「東大門(重要文化財)」

珪灰石の上に建つ日本最古の「多宝塔(国宝)」源頼朝から寄進されたものだそうです。

 

他にも石山寺の伽藍(がらん)には、重要な文化財がたくさんあるので

じっくり鑑賞してみて下さいね。

 

龍神を祀る隠れたパワースポット

八大龍王社鳥居

石山寺本堂の裏手にある「無憂園」という広大な日本庭園の奥には

龍穴と呼ばれる池の中島に建てられた『八大龍王社』が鎮座しています。

 

石山寺縁記絵巻」には石山寺の僧侶"歴海"が孔雀経を唱えると、龍王たちが池の中から現れて護衛した様子が描かれており

炎天下が続いても請雨(しょうう)法を修すれば、雨が降るという不思議な場所。

 

境内マップによっては、描かれていないこともある隠れたパワースポットです。

八大龍王社

ご祭神は

●八大龍王

釈迦の教えに共感し、仏法を守護する竜族の八王のことですね。

 

ちなみに八大龍王は、元々インド神話に登場する蛇神の王"ナーガラージャ"がモデルとなっています。

 

ナーガラージャは天候

とりわけ雨を操る力に優れた存在でした。

 

蛇が恐ろしい猛毒を持っているように、水害によって飲み込まれた大地が大蛇の姿に映ったのかもしれません。

 

しかし、時として人々の命を奪う水害も

大地を潤し、草木を育てる"恵みの雨"であり、私たちの生活を助けてくれる存在でもありますよね。

八大龍王社境内

八大龍王社は、平安時代中期に流布した神仏習合の思想と

自然に対する畏敬の念を感じ取れる貴重なスポットなのかもしれません。

石山寺

滋賀県大津市石山寺1−1−1

【拝観時間】8:00〜16:00

【拝観料】600円(小学生250円)

【駐車場】1日600円

御朱印】300円

 

東大門前にはお店がたくさん!

石山テラス

石山寺の顔ともいえる東大門前には、滋賀県の名産である瀬田しじみふなずし近江牛を使ったお食事処。

石山寺限定のスイーツやお土産など、店舗がたくさん並んでいます。

 

2022年4月からは、新たにスイーツ&ベーカリーの複合施設『石山テラス』もオープンしました。

 

石山テラスには

●お芋スイーツ専門店「芋屋十三」

●焼き立てパン工房「ツキノベーカリー」

●プリン専門店「石山寺プリン本舗」

が立ち並んでいます。

 

食べ歩きに利用するだけでなく、お土産用に購入しても喜ばれそうですね。

石山テラス

滋賀県大津市石山寺3−1−7

【営業時間】11:00〜18:00

【定休日】不定

抹茶かき氷

滋賀県大津市に本社を構え、60年以上の歴史を誇る創作和菓子店『叶 匠壽庵(かのうしょうじゅあん)』石山寺店では

9月下旬までの期間限定で

●石餅かき氷(抹茶・みぞれ)

●若紫かき氷(レモンシロップ)

を頂くことができます。

 

石餅かき氷は、石山寺の寺名の起こりである珪灰石をモチーフにした名物「石餅(いしもち)」が入ったかき氷。

 

若紫かき氷は、青色シロップにレモンシロップをかけることで紫色に変化する紫式部」をモチーフにしたかき氷です。

叶 匠壽庵

岩のようにそびえ立つかき氷は、一人では食べ切れないくらいボリューム満点!

料金も600円と非常にリーズナブルです。

 

かき氷の期間が終わってしまっても、白餅とよもぎ餅を練り合わしたモチモチの名物「石餅」は頂くことができますから

石山寺参拝でたくさん歩いた後は、甘い和スイーツを堪能してみてはいかがでしょうか?

叶 匠壽庵(石山寺店)

滋賀県大津市石山寺1−576-3

【営業時間】10:00〜16:30

【定休日】水曜日

 

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