日本で唯一!湖に浮かぶ有人島『沖島』の魅力とは?
こんにちは!神社入門ガイドのyoshikiです🌏
滋賀県近江八幡市の北端部、堀切港から10分ほど通船に揺られた沖合1.5kmに浮かぶ
沖島は、日本で唯一の湖上に人が暮らす離れ小島としても有名で
実際に300人近くの方々が、生活を営まれています。
そんな沖島には、日々の喧騒(けんそう)から離れてリフレッシュできる魅力的なスポットがたくさん!
わかりやすくガイドしていきます。
離島でゆっくりした時間を過ごしたい!という方は、ぜひ最後まで読んでみて下さいね。
ノスタルジックな情景を味わえる
沖島最大の魅力といえば、はじめてなのにどこか懐かしい
ノスタルジックな情景を味わえるということでしょう。
沖島内には自動車もなければ、信号機も存在しません。
踏切や車の騒音を気にせずに、ゆったりとした時間を過ごせます。
青く穏やかなびわ湖と風に揺れる木々の音。
鳥のさえずりや船のエンジン音など、毎日の生活では気が付かないような"古き良き音色"が聞こえてくるでしょう。
自動車やバイクのない島民の主な移動手段は、三輪車だそうです。
多くのモノを運べる三輪車が、自転車よりも普及しているというのは面白い。
ちなみにサドルの上に乗せられている缶(ガンガン)は、雨除けらしいですよ。
なんだかホッコリする光景ですよね。
沖島漁港から山側の路地を歩いていくと、"ホンミチ"と呼ばれる生活道路に辿り着きます。
ホンミチの家屋間は、わずか2m。
自然を切り崩さず、限られた土地のみを利用したからこそ生まれた沖島のメインストリートです。
そこには、人と人が声を掛けて助け合う古き良き日本の姿がありました。
そんな、沖島のホンミチは「未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選」にも選定されています。
島の方々のプライバシーに配慮しながら、ぜひ古き良き日本の路地を探索してみて下さい。
沖島のネコに癒やされる
沖島は「猫島」とも称されており、可愛いネコたちと出会えるのも魅力の一つといえるでしょう。
沖島内には、数十匹程度の野生のネコが生息していると言われており
筆者も、帰りの船を待っている間に一匹のネコと出会うことができました。
「猫島と呼ばれているのに数十匹のネコしかいないの?」
と思われる方もいるかもしれませんが、沖島ネコの魅力はその"人懐っこさ"です
本来、野生の環境で暮らしていくためには警戒心を強く持つ必要がありますから
街中で見かけたネコは、人間が近づくと逃げてしまいますよね?
しかし、沖島のネコはむしろ観光客を発見すると
向こうから近寄ってきて、リラックスした姿を見せてくれるのです。
自動車や騒音のない沖島の穏やかな環境下では、ネコも警戒心を持つ必要がないのかもしれません。
初対面で触っても怒らないネコなんて初めて遭遇したので、非常に驚きました(笑)
これだけ愛くるしい姿を見せてくれると、エサでもあげたくなる気持ちになりますが
島のルールとして、ネコにエサをあげることは禁止されています。
ルールを無視してエサを与えてしまうと、島民の方に迷惑をかける恐れがあるかもしれません。
エサをあげたい気持ちはグッと我慢して、沖島のネコと触れ合いましょう。
びわ湖を一望できるパワースポット
沖島漁港から頭山方面(西側)へ歩みを進めたところに鎮座する『奥津嶋(おきつしま)神社』は、沖島の町並みとびわ湖を一望できるパワースポット。
びわ湖航行の安全を見守ってきた沖島の守護神を祀る神社でもあり
古来より、多くの崇敬を集めてます。
ご祭神は
三貴子アマテラスとスサノオの誓約(うけい)によって誕生した宗像三女神の長女
田心姫命(タゴリヒメ)の別称として知られる神様。
※かまどの女神にも同名の神様がいますが、当社の伝承には当て嵌まらないようです。
近江八幡市の北津田(きたつだ)町には「大島神社・奥津嶋神社」という式内社が存在しますが、その奥宮にあたるのが当社だそう。
社伝によると、沖島の奥津嶋神社にオキツヒメが祀られたのは奈良時代。
中臣(藤原)鎌足の次男"藤原不比等(ふひと)"によって創祀されたと伝わります。
しかし、北津田町の奥津嶋神社の創建は古墳時代に遡るという伝承もあるため
もしかしたらオキツヒメが祀られる以前から、当社には凄い神様が祀られていたのかもしれません。
本殿までの階段を登るのは少々労力を要しますが、沖島の景観とオキツヒメのパワーを体感してみて下さい。
漁業港とびわ湖の恵み
平治の乱にて平氏に敗れた源氏の落武者7人が、漁業を生業として居住を始めたという伝説が残る沖島。
江戸時代には水運の重要拠点となり、現在でも主な産業は漁業
びわ湖全体における漁獲水揚げ量の約半分を担っています。
そんな沖島漁港では
などなど、びわ湖(沖島)ならではのお土産をリーズナブルな価格で購入できるのも魅力の一つといえるでしょう。
京都の料亭でも出てくる高級食材"モコロ"も、これだけたくさん入って1,000円未満!
とりわけ夏のホンモロコは、脂がのって非常に美味しい季節です。
巷ではなかなかお目にかかれないモロコですから、お土産コーナーで見かけたらぜひ購入してみて下さいね。
デザートには、沖島の美味しいサツマイモが入った「沖島のやさしいアイス」がオススメです。
サツマイモ本来の甘さが引き立ったアッサリ目のアイスクリーム。
考案したのは、なんと沖島小学生の児童たち!
「沖島の自慢は人の優しさ」ということで付けられたネーミング
可愛いパッケージも児童一人ひとりがびわ湖に関係する生き物を描いているそうです。
筆者よりも絵心がありますね(笑)
島旅の最後には、沖島の将来を担う子どもたちの温かい"沖島愛"にふれることができました。